ボーカロイド教育版授業モデル

中学校第3学年
「オーラ リー」で旋律の重なりの美しさを楽しもう
教材名:「オーラ リー」(作曲:G.R.プールトン)

時間:3時間

目的

[ 題材の目標 ]

「オーラ リー」の主旋律をボーカロイド教育版に入力することで、楽譜に記載されている音の高さと音の長さについての理解を深める。また、音程の度数による音の響きの違いを感受し、「オーラ リー」の主旋律に調和する副旋律を考えさせ、音の重なりの美しさを表現させることがねらいである。最終的には、グループごとにリコーダーの合奏で発表することを目標とする。

[ 学習指導要領との関連 ]

A表現 (3)創作
ア 言葉や音階などの特徴を生かし、表現を工夫して旋律をつくること。
イ 表現したいイメージをもち、音素材の特徴を生かし、反復、変化、対照などの構成や全体のまとまりを工夫しながら音楽をつくること。
第3-2 (7)
イ 適宜、自然音や環境音などについても取り扱い、音環境への関心を高めたり、音や音楽が生活に果たす役割を考えさせたりするなど、生徒が音や音楽と生活や社会とのかかわりを実感できるような指導を工夫すること。また、コンピュータや教育機器の活用も工夫すること。
【共通事項】リズム、旋律、テクスチュア

[ 教材観 ]

「オーラ リー」(作曲:G.R.プールトン)
1861年にアメリカで出版された曲だが、エルヴィス・プレスリーが「Love Me Tender」のタイトルで歌い大ヒットしたことで世界的に有名になった。アルトリコーダーの学習でよく使用されているため生徒にもなじみ深く、ハ長調で主旋律のリズムも複雑ではないため副旋律づくりには取り組みやすい楽曲である。特にサビである中間部の主旋律は同じ音の連続のため、自由な発想で副旋律が付けやすくなっている。演奏自体の難易度もさほど高くはないため、最終的にリコーダーの合奏で発表するには適した教材と言える。

指導

[ 指導計画(3時間)]

※既に主旋律をアルトリコーダーで学習していることを前提とする。

第一時
  • 学習内容
    • ・ボーカロイド教育版で「オーラ リー」の主旋律を入力する。
    • ・音程の数え方を学習し、いろいろな音程の響きを聴いて感じたことをワークシートに記入する。
  • めあて

    ボーカロイド教育版の使い方を覚えて、音程の数え方と特徴を学ぼう

指導上の留意事項
  • アルトリコーダーで「オーラ リー」の主旋律を復習させる。
  • ボーカロイド教育版の操作方法を説明し、画面上の音の高さと長さの概念と五線譜との関係を理解させる。
  • グループは2~4名程度とし、グループに1台タブレット端末を配布して協力して操作するように指導する。
  • グループごとに「オーラ リー」の主旋律をボーカロイド教育版に入力させ、データの保存をさせる。
  • 音程の数え方を説明した上で、いろいろな音程の音の響きをボーカロイド教育版やピアノの音を用いて聴かせ、感じたことをワークシートに記入させる。
第二時
  • 学習内容
    • ・音程の数え方を復習する。
    • ・「オーラ リー」のサビの4小節に副旋律を付ける。
  • めあて

    「オーラ リー」の主旋律と調和した副旋律をつくろう

指導上の留意事項
  • 音程の数え方やその特徴について復習させる。
  • ボーカロイド教育版で「オーラ リー」の副旋律をつくるお手本を見せる。
  • ボーカロイド教育版を使用し、グループで「オーラ リー」のサビ4小節分の副旋律をつくらせる。
  • サビ4小節分をつくり終えたグループには、サビ以外の部分の副旋律や更に別のパートの副旋律をつくるなど工夫を促す。
  • 早く完成したグループの作品を紹介する。
第三時
  • 学習内容
    • ・つくった副旋律をリコーダーで合奏して発表する。
  • めあて

    つくった副旋律を合奏して発表し、響きの良さや違いを感じ取ろう

指導上の留意事項
  • 各グループで主旋律・副旋律のパート分けを行い、リコーダーの練習をさせる。
  • まだ副旋律をつくり終えていないグループは、残りをつくり終えてから練習に取り掛からせる。
  • グループごとにリコーダー合奏で発表させ、他のグループの作品に対する評価や感想をワークシートに記入させる。

[ 実際の指導 ]

第一時
  • 教材

    「オーラ リー」(作曲:G.R.プールトン)

  • 授業スタイル

    一斉学習、協働学習(2~4人にタブレット端末1台)

  • 教室の配置

    グループごとにまとまった状態で机と椅子を配置する。各グループにはタブレット端末1台を配布する。

  • 使用するICT機器

    大型モニター、教師用PC、教師用タブレット端末、生徒用タブレット端末(グループに1台)、ボーカロイド教育版(ソフト)

  • 使用するデータ

    授業モデルパック:「オーラ リー」で旋律の重なりの美しさを楽しもう

種別 タイトル 内容・用途 フォルダ名 ファイル名
授業モデル※1 授業モデル 授業モデルの概要(本ファイル)。 v02_jugyou_model.pdf
提示資料 ※2 解説用PowerPoint 第一時 大型モニター投影用板書データ。 bansho/ v02_bansho1.pptx
解説用PowerPoint 第二時 v02_bansho2.pptx
解説用PowerPoint 第三時 v02_bansho3.pptx
ワークシート※1 ワークシート 1 第一時で使用。 worksheet/ v02_sheet1.pdf
ワークシート 2 第二時で使用。 v02_sheet2.pdf
ワークシート 3 第三時で使用。 v02_sheet3.pdf
ワークシート 1 解答 空欄の解答入り。 v02_sheet1_teacher.pdf
ワークシート 2 解答 空欄の解答入り。 v02_sheet2_teacher.pdf
配布資料 「オーラ リー」楽譜 第一時で使用。 haifu/ v02_score_auralee.pdf
副旋律記入表 第二時で使用。 v02_fukusenritsu.pdf
生徒用データ※3 「オーラ リー」入力用 主旋律・副旋律入力用歌声データ。 media/for_student/ auralee_nyuryoku.vsqx
音程確認用歌声データ 第一時で使用。音程の確認用データ。 ontei_kakunin.vsqx
クイック視聴
教師用データ※4 「もみじ」 興味付け用の参考歌声データ。 media/for_teacher/ momiji.vsqx
クイック視聴
「オーラ リー」入力用 主旋律・副旋律入力用歌声データ。 auralee_nyuryoku.vsqx
「オーラ リー」主旋律 主旋律入力済み歌声データ。 auralee_melody.vsqx
クイック視聴
音程確認用歌声データ 第一時で使用。音程の確認用データ。 ontei_kakunin.vsqx
クイック視聴
「オーラ リー」完成 完成データサンプル。 auralee_kansei.vsqx
クイック視聴
伴奏データ※5 「オーラ リー」伴奏 第一時で使用。 media/bansou/ auralee.wav
クイック視聴
auralee.csv
※1: PDF版(.pdf)以外に、編集可能なWordファイル(.docx)も同梱されています。
※2: PDF版(.pdf)も同梱されています。
※3: 生徒用データは、授業実施前に生徒用タブレット端末へフォルダ(for_student)ごとコピーしてご準備ください。
※4: 教師用データは、授業実施前に教師用タブレット端末へフォルダ(for_teacher)ごとコピーしてご準備ください。
※5: 伴奏データは、授業実施前に教師用タブレット端末および生徒用タブレット端末上のボーカロイド教育版へインポートしてご準備ください。
伴奏のインポート手順
  1. 伴奏データをタブレット端末の任意の場所へフォルダ(bansou)ごとコピーする。
  2. ボーカロイド教育版を起動し、左上のメニューから「ファイル(F)」→「伴奏のインポート(I)」を選択する。
  3. 1.でコピーしたフォルダに格納されているwavファイルを選択し「開く(O)」をクリックする。
    (csvファイルを選択しないように注意)
主なICT活用とそのねらい
  • ボーカロイド教育版(ソフト)を使用することにより、楽譜が苦手な生徒でも画面上で直感的に音の長さや音の高さを入力し、すぐに再生して確認できるため、試行錯誤しながら簡単に創作活動に取り組むことができる。
  • ボーカロイド教育版を使用することにより、主旋律を再生及び透過表示させながら作業できるため、主旋律と副旋律のハーモニーや音程を確認しながら創作できる。

展開

第一時

  • 学習内容

    ボーカロイド教育版に「オーラ リー」の主旋律を入力して使い方を覚え、いろいろな音程の響きを聴いて違いを感じ取る。

  • めあて

    ボーカロイド教育版の使い方を覚えて、音程の数え方と特徴を学ぼう

  • 配布物

    ワークシート1(v02_sheet1.pdf)、「オーラ リー」楽譜(v02_score_auralee.pdf)

  • 提示資料

    解説用PowerPoint(v02_bansho1.pptx)

過程50分

  1. 導入10分
  2. 展開35分
  3. まとめ5分
主な学習活動と教師の働きかけ PowerPoint 留意点

主な学習活動と教師の働きかけ

  • 「オーラ リー」をアルトリコーダーで演奏する。

PowerPoint

P1

  • 単元のめあてを確認する。 「オーラ リー」で旋律の重なりの美しさを楽しもう

留意点

  • 教師用PCや教師用タブレット端末を大型モニターにつないで説明する。

PowerPoint

P2

  • 本時の学習のめあてを確認する ボーカロイド教育版の使い方を覚えて、
    音程の数え方と特徴を学ぼう

PowerPoint

P3~4

  • 授業で使用するソフト(ボーカロイド教育版)の紹介をする。

PowerPoint

P5~8

  • ボーカロイド教育版の画面説明及び操作説明をする。
<歌声データ> ※ボーカロイドへの興味付けのために聴かせる。
・momiji.vsqx
  • 教師用タブレット端末で再生。

PowerPoint

P9~12

  • グループで「オーラ リー」の主旋律をボーカロイド教育版に入力する。
<歌声データ>※リコーダーの音色が選択され、最初の音が入ったデータ
・auralee_nyuryoku.vsqx
<配布資料> ※「オーラ リー」の楽譜
・v02_score_auralee.pdf
  • 1小節目は伴奏のカウント部分のため、入力は2小節目から行う。
  • リコーダーの実音は楽譜より1オクターヴ高いため、ボーカロイド教育版には楽譜よりも1オクターヴ高い音で入力する。

PowerPoint

P13

  • 入力したメロディーの確認と各グループのデータの保存をする。
<歌声データ> ※「オーラ リー」の主旋律が入ったデータ
・auralee_melody.vsqx
・データの保存場所やファイル名のつけ方などを指示する。
例: ・保存場所:デスクトップ
・保存ファイル名:(日付)(クラス・グループ名)「20170207_3年1組A班.vsqx」
  • 教師用タブレット端末で再生。
  • 保存ファイルの初期値は「日付 – 時間」。

PowerPoint

P14~17

  • 音程の数え方を説明した上で、いろいろな音程の響きをボーカロイド教育版(又はピアノ)を用いて聴き、感じたことをワークシートに記入させる。
<歌声データ> ※パート2に高い「ド(C4)」の音が入ったデータ
 ・ontei_kakunin.vsqx
  • ワークシートを全員に配布。
  • パート1に「レ」、「ミ」・・・という具合に音を入れて聴きながら度数による響きの違いを確認する。
  • ワークシートに今日の授業の自己評価と感想を記入する。

第二時

  • 学習内容

    「オーラ リー」のサビの4小節に副旋律をつける。

  • めあて

    「オーラ リー」の主旋律と調和した副旋律をつくろう

  • 配布物

    ワークシート2(v02_sheet2.pdf)、副旋律記入表(v02_fukusenritsu.pdf)

  • 提示資料

    解説用PowerPoint(v02_bansho2.pdf)

過程50分

  1. 導入5分
  2. 展開40分
  3. まとめ5分
主な学習活動と教師の働きかけ PowerPoint 留意点

主な学習活動と教師の働きかけ

PowerPoint

P1

  • 本時の学習のめあてを確認する。 「オーラ リー」の主旋律と調和した副旋律をつくろう

留意点

  • 教師用PCや教師用タブレット端末を大型モニターにつないで説明する。

PowerPoint

P2

  • 第一時で学習した音程の数え方について復習し、ワークシートの「次の音程は何度か記入しよう」に回答する。
  • ワークシートを全員に配布。

PowerPoint

P4~6

  • 第一時で取り組んだ音程の度数による響きの違いについて、生徒がワークシートに記入した内容を元に発言させながら説明する。
  • 生徒の意見を尊重しながら一般的な違いを説明する。できれば、2度の音程が警告音に使われている、など生活の中の音と絡めて説明するとよい。

PowerPoint

P7~8

  • グループごとにボーカロイド教育版を使って「オーラ リー」のサビ4小節分の副旋律をつくる。
  • 第一時で保存したデータを呼び出して入力させる。

PowerPoint

P9

  • 下記の4点に注意してボーカロイド教育版に入力する。
    • 副旋律はパート2を選択して入力する。
    • サビ4小節の10~13小節目に副旋律をつける。
    • アルトリコーダーの音域の下限は「ファ」なので、それより下には入力しない。
    • 伴奏の音はミュートする(音符のマークをタップする)。
  • 実際に2小節ほど副旋律を入力して見本を示すと分かりやすい。
  • 伴奏の和音を手がかりにして副旋律をつくることもできる(P10~12)。

PowerPoint

P13

  • サビ4小節分をつくり終えたグループには下記の活動をさせる。
    • 副旋律はパート2を選択して入力する。
    • サビ4小節の10~13小節目に副旋律をつける。
    • アルトリコーダーの音域の下限は「ファ」なので、それより下には入力しない。
    • 伴奏の音はミュートする(音符のマークをタップする)。
  • 実グループごとに「副旋律記入表」を配布。
  • 早く完成したグループの副旋律を紹介する。
  • ワークシートに今日の授業の自己評価と感想を記入する。

  • 生徒のタブレット端末を大型モニターにつないで発表する。
  • 最後にデータ保存を忘れないようにする。

第三時

  • 学習内容

    つくった副旋律をグループごとにリコーダーで合奏して発表する。

  • めあて

    つくった副旋律を合奏して発表し、響きの良さや違いを感じ取ろう

  • 配布物

    ワークシート3(v02_sheet3.pdf)

  • 提示資料

    解説用PowerPoint(v02_bansho3.pdf)

過程50分

  1. 導入5分
  2. 展開40分
  3. まとめ5分
主な学習活動と教師の働きかけ PowerPoint 留意点

主な学習活動と教師の働きかけ

PowerPoint

P1

  • 本時の学習のめあてを確認する。 つくった副旋律を合奏して発表し、響きの良さや違いを感じ取ろう
  • 「オーラ リー」の主旋律をアルトリコーダーで演奏する。

留意点

  • 教師用PCや教師用タブレット端末を大型モニターにつないで説明する。
  • 各グループで主旋律、副旋律とパート分けをする。

PowerPoint

P2~3

  • 各グループでリコーダーの練習をする。
    ※まだ副旋律が完成していないグループは、残りをつくり終えてから練習に取り掛かる。
  • 生徒用タブレット端末でつくった副旋律を聴きながらリコーダーの練習をさせる。

PowerPoint

P4~5

  • グループごとに順番にリコーダー合奏で発表する。発表者以外は他のグループの作品を聴き、評価や感想をワークシートに記入する。
<歌声データ> ※副旋律入りのデータ(最後に参考に聴かせてもよい)
・auralee_kansei.vsqx
  • ワークシートを全員に配布。
  • 教師用タブレット端末で再生。

PowerPoint

P6

  • ワークシートに副旋律づくり授業全体の自己評価と感想を記入する。

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