2021年春発売予定のヤマハデジタル教材「うた授業」は、親しみやすいキャラクターによる歌唱の学習動画と音源・楽譜を中心とした充実の再生機能で、ICTならではの特性を生かして授業を進めることができます。教材は、常時活動、歌唱共通教材、合唱曲の3つから成り、12種類の活動と29曲が収録されています。今回はその中から、常時活動と歌唱共通教材の学習動画の一部をご紹介します。

各教材の使い方各教材の使い方アイコン

ご利用になる活動に応じて「歌唱共通教材」または「常時活動」のタブを切り替えてご利用ください。それぞれ、活動概要等の記載と活動資料のPDFをセットでご提供しております。動画を授業で活用される場合には、拡大表示してご活用ください。また、音源も一部用意してありますので、活動に合わせて是非ご利用ください。公開動画は、活動制限を考慮して、学習の一部を紹介しています。「歌う」部分については、座席等の配置には留意し、各自治体や学校の状況に合わせてご活用ください。また、実際には声を出さずに活動をしたり、家庭で歌うことも想定したりするなど、学習活動の設定を行っていただきますようお願いいたします。

※児童の実演動画は2019年に撮影されたものです。

歌唱共通教材の学び

歌唱共通教材の学びで大切なこと
〇子ども達にその楽曲を繰り返し歌いたいと思わせること
〇音楽を形づくっている要素を思考のよりどころにして、自分なりの表現を見付けていくこと
⇒最終的にはその楽曲に親しむことができるようになる

「ひらいた ひらいた」

小学
1年生

おすすめポイント

筑波大学附属小学校
平野 次郎 先生

 『ひらいた ひらいた』は、友達と円になって、歌詞にある「ひらく・つぼむ」という動きを取り入れながら遊ぶ歌です。円になって動くときには、ただ自由に動くのではなく、拍に合わせて動くことを大切にします。そのためには、楽譜を見ながら歌う段階においても、拍を指で表すなどして、「拍に合わせる」という意識を高めておくことが必要です。そうすることで実際に拍に合わせて右に回る、左に回る、円を広げる、円を小さくするなどの活動にも粘り強く取り組むことができるようになります。(後略*) 

*この動画は、活動制限を考慮して、活動の後半(音楽に合わせて動く)を省略しています。
注)「歌う」部分については、座席等の配置には留意し、各自治体や学校の状況に合わせてご活用ください。また、実際には声を出さずに活動をしたり、家庭で歌うことも想定したりするなど、学習活動の設定を行っていただきますようお願いいたします。

  • 大切にしたい学ばせ方

    ・指で楽譜をなぞる、拍を打つなどで「拍を合わせる」という意識を高める 

  • よりどころにする要素や仕組み

参考資料

「ひのまる」

小学
1年生

おすすめポイント

筑波大学附属小学校
平野 次郎 先生

 子ども達と楽曲を出合わせるとき、すぐに範唱CDや先生の歌を聴かせることが多いと思います。『ひのまる』では楽曲との出合わせ方をひと工夫していきます。これまでのように楽曲をいきなり聴かせるのではなく、まずは歌詞を予想するところから始めていきます。ここでは正解を求めていないので、自分なりの考え方を働かせて順番を決めていけるとよいでしょう。楽曲に出合った後は、「ああ美しい」の歌詞に注目して、自分なりの伝え方、歌い方を考えてみます。1年生らしく、自由な発想を生かした表現が実現するように働きかけていきましょう。また旋律の音の高さと気持ちを伝えている部分が一致することも併せて伝えておくと、今後の活動でも生かせる知識になるでしょう。

注)「歌う」部分については、座席等の配置には留意し、各自治体や学校の状況に合わせてご活用ください。また、実際には声を出さずに活動をしたり、家庭で歌うことも想定したりするなど、学習活動の設定を行っていただきますようお願いいたします。

  • 大切にしたい学ばせ方

    ・歌詞に注目した楽曲との出合わせ方
    ・歌詞や旋律を手がかりとして、自分なりの表現をする

  • よりどころにする要素や仕組み

    旋律、音階

参考資料

「虫のこえ」

小学
2年生

おすすめポイント

筑波大学附属小学校
平野 次郎 先生

 『虫のこえ』の学習では、まずは虫の鳴き声の面白さを感じ取りながら、曲に合った歌い方を考えていきます。そしてある程度歌えるようになったら、オリジナルの鳴き声をつくる活動を行います。オリジナルの鳴き声は自分でつくってもいいですし、思い付かない場合は何かの鳴き声をまねしてもいいことにします。ここで大切にしたいことは音色や声の大きさ、音の高さなどです。鳴き声を使って自分なりに表現する活動は、音楽づくりの活動としても位置付けることができます。ここでは『虫のこえ』で用いられている「呼びかけとこたえ」の仕組みを生かしながら、2人組で活動していきます。一人一人の発想が生かせるような働きかけをしていきましょう。

注)「歌う」部分については、座席等の配置には留意し、各自治体や学校の状況に合わせてご活用ください。また、実際には声を出さずに活動をしたり、家庭で歌うことも想定したりするなど、学習活動の設定を行っていただきますようお願いいたします。

  • 大切にしたい学ばせ方

    ・オリジナルの鳴き声を自分でつくり、音楽の仕組みを生かして2人組で活動する

  • よりどころにする要素や仕組み

    音色、呼びかけとこたえ

参考資料

「春がきた」

小学
2年生

おすすめポイント

筑波大学附属小学校
平野 次郎 先生

 『春がきた』は、歌詞と旋律との関わりを考えながら表現していきたい曲です。ここでの学ばせ方は、最初から「野にもきた」に注目するのではなく、まずは1番だけで6回登場する「きた」を取り上げます。「きた」の部分だけを見ると、旋律の上がり下がりに気付きながら活動することができます。これを頼りにして、子ども達は一番「春が来た」と感じる部分を見付けていきます。ここでの正解は1つではありません。子どもが歌詞や旋律の動きを手がかりにして自分なりの考えが見付けられるように、働きかけていきます。そして、ここでの気付きを生かして歌唱表現につなげていきましょう。

注)「歌う」部分については、座席等の配置には留意し、各自治体や学校の状況に合わせてご活用ください。また、実際には声を出さずに活動をしたり、家庭で歌うことも想定したりするなど、学習活動の設定を行っていただきますようお願いいたします。

  • 大切にしたい学ばせ方

    ・繰り返しの歌詞に注目して、自分なりの考えをもつ
    ・旋律の音の跳躍に注目する

  • よりどころにする要素や仕組み

    旋律、呼びかけとこたえ

参考資料

「うさぎ」

小学
3年生

おすすめポイント

筑波大学附属小学校
平野 次郎 先生

 『うさぎ』は、江戸時代から伝わるあそび歌です。あそび歌なのでここでは無理に楽譜に注目する必要はないのですが、教科書には楽譜が示されており、それを生かして学んでいきます。旋律は前半4小節が「呼びかけ」、後半5小節が「こたえ」の関係になっています。歌唱共通教材で扱われている曲のほとんどが偶数小節なのですが、『うさぎ』は9小節。体を動かす活動を取り入れながら、呼びかけとこたえの仕組みを捉えていきます。そして、旋律や拍を意識しながら旋律が9小節で成り立っていることに気付かせていきます。きっと「こたえる役」の人は、線にピッタリ合わせて歩くことでしょう。誰が最初に後半が5小節であることに気付くのかを楽しみながら、活動を進めていきましょう。

注)「歌う」部分については、座席等の配置には留意し、各自治体や学校の状況に合わせてご活用ください。また、実際には声を出さずに活動をしたり、家庭で歌うことも想定したりするなど、学習活動の設定を行っていただきますようお願いいたします。

  • 大切にしたい学ばせ方

    ・体を動かす活動を通して、呼びかけとこたえの仕組みや小節の数に気付く

  • よりどころにする要素や仕組み

    拍、呼びかけとこたえ

参考資料

「ふじ山」

小学
3年生

おすすめポイント

筑波大学附属小学校
平野 次郎 先生

 『ふじ山』は、旋律の特徴や歌詞との関わりを意識して学び進めていくにはぴったりの楽曲です。例えば、歌詞だけを頼りにして「一番力強く歌いたいところは?」と尋ねたなら、多くの子が「ふじは日本一の山」と答えるでしょう。今回は歌詞だけでなく、旋律の特徴にも目を向けて、「一番力強く歌いたい」ところを探していきます。最初は楽譜を手がかりにして、旋律の上がり下がりに気付かせていきます。(一部省略*)「一番力強く歌いたい」ところだけでなく、「だんだん 盛り上げて歌いたい」「最後は落ち着いた感じで終わりたい」というような考えも引き出していきましょう。

*この動画は、活動制限を考慮して、活動の一部(2人で体を動かしながら歌う)を省略しています。
注)「歌う」部分については、座席等の配置には留意し、各自治体や学校の状況に合わせてご活用ください。また、実際には声を出さずに活動をしたり、家庭で歌うことも想定したりするなど、学習活動の設定を行っていただきますようお願いいたします。

  • 大切にしたい学ばせ方

    ・歌詞や旋律を手がかりにして、「一番力強く歌いたいところ」を考える

  • よりどころにする要素や仕組み

    歌詞、強弱

参考資料

「まきばの朝」

小学
4年生

おすすめポイント

埼玉県所沢市立中央小学校
松長 誠 先生

 歌唱共通教材をそれぞれの楽曲の旋律に注目して見渡すと、繰り返しのない楽曲がいくつかあります。しかし、その中でなぜか『まきばの朝』だけは、「長くて覚えにくい」という感想を子ども達から毎年もらいます。おそらく、各段のリズムや旋律の関連性が薄いことなどが理由でしょう。ここで紹介する「色を塗る」活動は、ユニバーサルデザインの視点を含んだ授業展開であり、多くの児童の学習の助けとなるはずです。また、『茶つみ』の旋律と比べたり、4、5段目のフレーズの終わりの音に注目したりするような活動は、高学年で歌唱共通教材を扱う際にも生かせるものです。

注)「歌う」部分については、座席等の配置には留意し、各自治体や学校の状況に合わせてご活用ください。また、実際には声を出さずに活動をしたり、家庭で歌うことも想定したりするなど、学習活動の設定を行っていただきますようお願いいたします。

  • 大切にしたい学ばせ方

    ・『茶つみ』の旋律と比較することで旋律の構成に気付かせる
    ・4分音符で歌い比べることで、8分音符の勢いのよさに気付けるようにする

  • よりどころにする要素や仕組み

    旋律、フレーズ、反復、変化

参考資料

  • ① 範唱
    『まきばの朝』(文部省唱歌)
    作曲:船橋 栄吉 伴奏編曲:平野 次郎・松長 誠

  • ② 4分音符歌い(1番)

「もみじ」

小学
4年生

おすすめポイント

筑波大学附属小学校
平野 次郎 先生

 『もみじ』は、二部合唱の入り口として扱われることが多い楽曲です。ソプラノパート(上のパート)とアルトパート(下のパート)の関わりが特徴的で、前半は追いかけて、後半は互いの響きを生かすような構成になっています。各パートの音取りだけを優先するのではなく、まずは旋律が追いかけることの面白さやよさを感じ取ったり、聴き取ったりしながら、歌い進めていきましょう。追いかけることを楽しみながら活動することで、各パートの旋律も確実に歌えるようになります。またアルトパートの音取りをするときに、旋律の特徴を捉えないままに「ひたすら音取りをする」ということも考えられますが、ここではアルトパートの旋律がどのような動きになっているのか、ソプラノパートとの関わりはどうか、などの気付きを生かせるようにします。そうすることで、「アルトパートの音を取る」ことへの必要感も生まれてくることでしょう。

注)「歌う」部分については、座席等の配置には留意し、各自治体や学校の状況に合わせてご活用ください。また、実際には声を出さずに活動をしたり、家庭で歌うことも想定したりするなど、学習活動の設定を行っていただきますようお願いいたします。

  • 大切にしたい学ばせ方

    ・歌いながら追いかけっこを楽しむ
    ・副旋律の音取りの必要感を生む

  • よりどころにする要素や仕組み

    旋律、拍、音楽の縦と横との関係

参考資料

  • ① 範唱
    『もみじ』(文部省唱歌)
    作詞:高野 辰之 作曲:岡野 貞一 編曲:中野 義見 伴奏編曲:平野 次郎・松長 誠

  • ② ソプラノパート

  • ③ アルトパート

「子もり歌」

小学
5年生

おすすめポイント

埼玉県所沢市立中央小学校
松長 誠 先生

『子もり歌』は、全24曲の歌唱共通教材のうち唯一、律旋法(bなし)都節旋法(bあり)の2つを比べることで価値が高まる教材です。感じ方を比べる活動では、「どちらの『子もり歌』のほうが、寝られるか?」という答えのない発問をして、様々な音楽的な見方・考え方や感性の違いを交流させます。聴き比べ、楽譜の見比べ、歌い比べ、意見比べなどをすることによって、学びは深まっていくでしょう。

注)「歌う」部分については、座席等の配置には留意し、各自治体や学校の状況に合わせてご活用ください。また、実際には声を出さずに活動をしたり、家庭で歌うことも想定したりするなど、学習活動の設定を行っていただきますようお願いいたします。

  • 大切にしたい学ばせ方

    ・聴き比べる、楽譜を見比べる、歌い比べる

  • よりどころにする要素や仕組み

    旋律、音階、音色

参考資料

「ふるさと」

小学
6年生

おすすめポイント

桐蔭学園小学校
岩井 智宏 先生

 歌唱共通教材の代表的な曲のひとつであるこの教材は、シンプルな旋律の中にある様々な特徴を生かして表現を深めていくことができる、可能性に満ち溢れた教材です。その中で、どの部分に焦点を当てていくかは指導者の教材研究が重要になってきます。この動画では、歌詞のもつ情景と、伸ばす音符(白丸音符)や休符に焦点を当てて、表現を深めていきましょう。ひとつのポイントに焦点に当てて深めていくことで、子ども達は思いや意図をもって表現を始めてくれます。

注)「歌う」部分については、座席等の配置には留意し、各自治体や学校の状況に合わせてご活用ください。また、実際には声を出さずに活動をしたり、家庭で歌うことも想定したりするなど、学習活動の設定を行っていただきますようお願いいたします。

  • 大切にしたい学ばせ方

    ・手拍子やリズムで歌う(曲の構成、2分音符からの表現)

  • よりどころにする要素や仕組み

    リズム、旋律、フレーズ、強弱

参考資料

歌唱共通教材の授業ってどうしたらいい?

筑波大学附属小学校
平野 次郎 先生

歌唱共通教材は、小学校では24曲が設定されています。実はこの24曲は、よく考えられていて、それぞれの楽曲によさや特徴があります。その1曲1曲を紐解きながら、いわゆる技能だけを高めるのではなく、新学習指導要領で示されている3つの資質・能力である、「知識・技能」、「思考力・判断力・表現力等」、「学びに向かう力・人間性等」を関連付けながら歌唱共通教材においてもそれらの力を高めることはできるのではないかと考えて、活動を設定しています。
やはり旋律を多少親しんで終わってしまうというのはもったいないので、例えば知識と関連付けながら、体を動かす活動を通して楽曲の特徴に気付いてみたり、子どもが「自分なりの表現をすることができるようにする」ところにつなげるために、あえて比較する場面を設定しています。活動の中で、例えば、極端に右から左に振ってみて、再度元の活動に戻したときに、子どもの思考が一歩動いたり、知識に関することで子どもの気付きが生まれたりするのではないか、と思っています。
歌唱共通教材を学ぶ過程では、その楽曲と仲良くなって音楽の授業を飛び出してほしいと思っています。例えば音楽の授業以外でも少し歩いてみたり、家に帰っておうちの人と一緒に「今日はこんな曲歌ったんだよ」と、歌だけでなく、実際に「こんな活動をしてお友達と仲良くなったんだよ」とか、「自分がこう考えたことが生かされたんだよ」とか、歌唱共通教材が音楽の授業から飛び出ていく、何かそういうことも目指したいと思っています。

常時活動とは

常時活動
授業の始めや終わりに5~10分程度の時間で、継続的に音楽の力を積み重ねていくような活動

常時活動で大切なこと
〇子どもと音、音楽、仲間との関わりを意識しながら活動を支えること
〇心を解放して、安心感をもたせること
〇音楽の授業を楽しめるようにするためにも、音楽を形づくっている要素にも注目する

「1拍目で手を上げて」

おすすめポイント

埼玉県所沢市立中央小学校
松長 誠 先生

 音楽の1拍目で手を上げるというシンプルな活動です。最初から音楽を用いて活動するのではなく、まずは先生が唱える拍に合わせて手を上げたり下げたりしていきます。「拍とピタリンコ1」では1拍の意識を大切にしていますが、この「1拍目で手をあげる」では4拍分の拍の流れを意識していきます。手を上げるのは1拍目ですが、1~4拍の間、手を上げたままにしておくので、体のどこかで拍の流れを感じていることでしょう。拍子や速度が変わったり、様々なジャンルの曲がきても1拍目を感じ取ったり、聴き取ったりできるような力や拍感を育てていきましょう。

注)「歌う」部分については、座席等の配置には留意し、各自治体や学校の状況に合わせてご活用ください。また、実際には声を出さずに活動をしたり、家庭で歌うことも想定したりするなど、学習活動の設定を行っていただきますようお願いいたします。

  • 大切にしたい学ばせ方

    ・拍に合わせて手を上げる活動を通して1拍目に気付く

  • よりどころにする要素や仕組み

    速度、拍

参考資料

  • ① 伴奏(普通)
    『きらきら星』(フランス民謡)伴奏編曲:松長 誠

  • ② 伴奏(速度変化)
    *途中で速度が速くなったり、遅くなったり、止まったりします

「拍とピタリンコ1」

おすすめポイント

筑波大学附属小学校
平野 次郎 先生

 拍に合わせて手拍子を打ったり椅子に座ったりするシンプルな活動です。最初はどの子も取り組めるように全員で手拍子をしていきますが、途中から椅子に座るなどの体を動かす活動を取り入れていきます。ゲームのような感覚で1人ずつ拍に合わせて座っていく活動は、拍を聴く力、そして友達の表現を見る力を育てることにつながります。(中略*)子ども達が「拍に合わせている」という意識がなくなるくらい自然に動けることを目指していきましょう。  

*この動画は、活動制限を考慮して、活動の後半(言葉を言う)を省略しています。
注)座席等の配置には留意し、各自治体や学校の状況に合わせてご活用ください。

  • 大切にしたい学ばせ方

    ・体を動かす活動を通して、拍との一体感を味わう

  • よりどころにする要素や仕組み

    速度、拍

参考資料

  • ①カウント音(普通)

  • ➁カウント音(速い)

  • ③カウント音(ゆっくり)

「5パターンリズム2」

おすすめポイント

筑波大学附属小学校
平野 次郎 先生

 「5パターンリズム2」では、友達との関わりを大切にしていきます。そのためにも、5つのリズムパターンが正確に表現できているかを丁寧に見ていくことが大切です。その中で、「簡単なリズム」や「難しいリズム」があったときに、その「難しい理由」などを簡単に共有しておきます。「どうして簡単か、どうして難しいか」と考える場面を設けることで、音楽の授業においても思考力を育てることができます。(後略*)

*この動画は、活動制限を考慮して、活動の後半(同じリズムで集まる)を省略しています。
注)座席等の配置には留意し、各自治体や学校の状況に合わせてご活用ください。

  • 大切にしたい学ばせ方

    ・仲間との関わりを通してリズム感を高めたりする活動を行うことで、音楽づくりにもつながる力を育てる

  • よりどころにする要素や仕組み

    リズム

参考資料

  • ① カウント音

常時活動ってどんなことをすればいいの?

筑波大学附属小学校
平野 次郎 先生

常時活動は音楽の授業の始めや終わりの5分から10分くらいを使って、行う事が多いのですが、その時間を使って、音楽的な知識や技能を少しずつ積み上げていく時間にしています。
この常時活動で大切にしていることは、音・音楽、仲間と関わり合いながら学習していくことです。例えば、新学習指導要領でも協働的な学びは強調されています。それをいきなり本活動の中で協働的な学びを位置づけるのではなく、日々の常時活動の中でも協働的な学びを積み上げていくことも大切です。また、学習指導要領では、「学びに向かう力・人間性等」の涵養が示されていますが、それを常時活動の中でも意識していくことが大切です。
例えば、同じリズムの友達を見つけるとか、友達に対して手拍子をするとか、拍手をしてあげるとか、笑顔で向き合うとか、そういった友達に優しくするという気持ちも常時活動の中では育てていきたいと思います。そんな姿が見られた時には、教師としては即時的に評価をしてあげて、その場で子ども達の姿を認めてあげる、そうすることでどの子も安心感を持って常時活動に向かう事が出来るのではないかと思います。
また、音・音楽との関わりですが、音楽科は実技教科と言われていることもあり、やはり音楽的な技能を高めていくことも大切です。しかし、教師側からの一方的な指導で、ある意味技術指導で高めていくという側面ではなく、知識と関連付けたり、子ども達の思考を生かしながら活動してみたり、時には体を動かす活動を取り入れたりして、どの子も楽しみながら無理なく活動が進められるように設定しました。
常時活動で大切にすべきことは、共通事項です。例えば、拍とかリズムとか速度とか旋律とか、これが一つのねらいになってきます。ただ楽しいとか、盛り上がるだけで終わるのではなく、共通事項への意識を忘れずに、どの子も楽しみながら安心感を持ちながら活動できるような数種類の常時活動を紹介しています。先生方も、少しずつアレンジされたり、また先生方ならではの常時活動を作り出したりしてみてはいかがでしょうか。