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活動・事例紹介 Activities & Showcase

― 「iVOCALOID」を使ってハーモニーをつくろう! ―静岡県浜松市立与進中学校でのトライアル事例

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1学期には立志式で作った詞「冒険者」に、iVOCALOIDを使ってメロディを創作する活動を行いました。10月の文化発表会では生徒たちによる斉唱で「冒険者」を初披露。すると、「更に作品に磨きをかけ、合唱曲に仕上げたい」という意欲が高まったそうです。
そこで松田先生は「冒険者」を合唱曲に仕上げる準備として、アルトリコーダーで演奏を学習した「オ―ラリー」を題材に創作授業をすることにしました。「冒険者」の創作活動においてiVOCALOIDの有効性を実感されており、ハーモニーの学習でも補助的なツールとしてiVOCALOIDを活用することになりました。


 

1.美しいハーモニーについて学ぶ

 

松田先生は美しいハーモニーを知ってもらうところから授業をスタートしました。ピアノで様々な音程の2重音を鳴らし、生徒たちに聴き比べてもらいます。すると「3度や5度や6度はきれいな響き」ということが実感できるようでした。「2度音程は踏切りの警告音みたいね。きれいな音程でウットリしてしまっては危険だからね」と松田先生が説明すると、生徒たちも興味を持ってピアノの響きに耳を傾けていました。
美しいハーモニーになる音程があること、音程によってハーモニーが変化することなどを学んだところで、いよいよ「オ―ラリー」の後半部分の副旋律づくりに挑戦です。最終的にリコーダーの2重奏で発表することを目標にしていましたので、リコーダーの音域に気をつけなければなりません。「副旋律記入表」を使い、主旋律の音の動きやリズムを生かしながら、美しいハーモニーになるように副旋律を考えました。


 

2.iVOCALOIDでハーモニーを確認しよう

 

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「副旋律記入表」の上で考えた副旋律を、iVOCALOIDの画面上に音を並べ再現してみます。iPadには事前に「オ―ラリー」の主旋律を仕込んでいましたので、自分で作った副旋律と「オ―ラリー」の主旋律を一緒に再生しハーモニーを確認することができます。「副旋律記入表」の紙の上で想像していたハーモニーを実際に確認するうちに、「キレイなだけではつまらない」と感じる生徒も現れました。わざと2度音程を使って音をぶつけてみたり、対位法のような旋律をつくってみたり。生徒たちの自由な発想で、松田先生も想像していなかったようなオリジナリティ溢れるフレーズがいくつも生まれました。理論的な理解が難しく感じる生徒も、iVOCALOIDを使うと感覚的に副旋律をつくることができたようです。操作も簡単なため、楽しみながら意欲的に創作に取り組めました。


 

3.リコーダーで発表

 

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グループで意見を出し合いながらiVOCALOID上で副旋律の調整し、より美しい副旋律に仕上げていきます。同時にリコーダーで演奏し、演奏が難しい箇所についても更にiVOCALOID上で調整します。こうして試行錯誤しながら副旋律を完成させました。
いよいよ、グループ毎にリコーダーアンサンブルで発表です。副旋律を創作し、自身で演奏しハーモニーを実感するという素晴らしい体験ができたようです。また、他のグループの演奏を聴き、様々な副旋律のアイディアに触れることもできました。
この学習を通して、「冒険者」のハーモニーのイメージも膨らんだようです。卒業式で歌われる「冒険者」が楽しみです。