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― 「iVOCALOID」を使って作曲に挑戦! ―静岡県浜松市立与進中学校でのトライアル事例

静岡県浜松市立与進中学校でのトライアル事例

浜松市立与進中学校3年生のクラスで、iVOCALOID を使った音楽創作の授業を実施しました。 これは、iVOCALOID を体験した松田先生が「これを使えば、生徒たち自身で創作できるかもしれない!」という閃きから企画されたものでした。 生徒たちが2年生の時に「立志式」向けに作った詞があり、3年生になった今年は「その詞を歌にして、自分たちの卒業式で歌おう!」という壮大なプロジェクトがスタートしたのでした。

※立志式・・・・・元服の儀にちなんで(数え年の)15歳を祝う行事。近年では中学校の行事として広まる。将来の決意や目標などを明らかにすることで,おとなになる自覚を深める。与進中学校では2年生の時に立志式を行い、生徒たちが作った詞「冒険者」を全員で群読した。

 


 

1.iVOCALOIDを使ってみよう

 

iVOCALOID画面

ヤマハスタッフによる iVOCALOID の説明を受けた後、詞に登場する「僕らは冒険者」というフレーズにリズムとメロディをつけてみることからチャレンジしました。
iPadは4人に1台。タブレット端末の扱いには抵抗がなく、iVOCALOID の操作にもすぐに慣れたようです。ピアノロール画面に音を並べ、再生ボタンを押すとすぐにiVOCALOIDが歌ってくれるので、リズムや音程を調整して何度も確認しながら創作を進めます。ピアノロール画面では楽譜を読むことが苦手な生徒にとっても、音の高さ、音の長さ、リズムが視覚的に分かりやすいので、楽しくメロディ作りに没頭しているようでした。

 


 

2.サビの8小節を作ろう

 

与進中学校授業風景

音楽創作の授業2時間目からは、サビの部分8小節のメロディ作りに挑戦です。4人で相談しながら作品を作ります。
松田先生はグループを順番に回りながら、「言葉のかたまり」「隙間(休符)の重要性」などについて指導。生徒たちは「この音は長く伸ばそう」「サビだから音をもっと高くしよう」などと、音楽的な部分について話し合いながら、どのグループも夢中になって制作していました。
授業後半では、グループで試行錯誤して作った8小節のメロディを順番に発表。他のグループの作品を聴くと、更にイメージが広がりアイディアが出てくるようで、授業終わりのチャイムが鳴るギリギリまで、自分たちの作品を練り直して作品を完成させている姿が印象的でした。

 


 

3.一曲完成

 

生徒たち全員が「サビ」の制作を体験した後は、3年生を代表して9名の生徒たちに楽曲の完成が託されました。
まずは全グループの作品から「サビ」を1つ採用。そして、それぞれの作品のアイディアやエッセンスを取り入れながらサビ以外の部分を作り、1曲として仕上げました。
創作の過程で「最後の部分はテンポを落として、しっとり歌おう」などと楽曲のイメージが広がったようです。
これからこの作品が合唱曲にアレンジされ、生徒たち自身で卒業式に歌い披露されるのが、大変楽しみです。

 

担当の松田先生の声

予進中学校松田先生

この詞が完成した時に、生徒自ら「歌にできたらカッコいいね!」と発言していたのがきっかけでした。しかし、創作という活動は大変難しく、恐らく五線紙の上ではできなかったでしょう。
iVOCALOID は鼻歌を歌っているような感覚で創作することができ、また、すぐにメロディを確認できるところが良いと思います。
操作が難しくないので、初めは戸惑っていた生徒も作り出すと次第に面白くなり夢中になっていたようです。意欲を持って、授業にも取り組むことができるようになっていたと思います。
歌うことが大好きな生徒たちで、1年生の時からたくさんの曲を歌ってきました。創作は初めての取り組みでしたが、今までたくさん歌ってきたことで、感覚的に音楽を理解している部分が大きく、今までの音楽経験の積み重ねが今回の創作に大きく影響していたように思いました。