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活動・事例紹介 Activities & Showcase

― 音楽授業と、録音共有サービス、ネットワーク機器の活用などを紹介 ―「第6回教育ITソリューションEXPO」出展レポート

「第6回教育ITソリューションEXPO」ヤマハブース出展レポート

日本最大の学校向けIT専門展「第6回教育ITソリューションEXPO(EDIX)」が、2015年5月20日から22日の3日間、東京ビッグサイトで開催されました。EDIXとは教育分野における日本最大の専門展示会です。今年は過去最多の620社が出展し、タブレットや電子黒板、クラウドを活用したさまざまな情報インフラ整備など、教育機関に向けた多彩なソリューションのあり方が各展示ブースで紹介され、広い会場は熱気に包まれていました。また、多岐にわたる内容の専門セミナーや無料公開セミナーも行われ、来場者数も過去最多の27504名と今年のEDIXも充実した内容となったようです。今回はヤマハも出展。教材・教育コンテンツゾーンの一角にブースを構え、音・音楽を原点に培ってきた音楽教育のノウハウや、独自に開発したさまざまな音楽機器を使ったソリューションを紹介しました。展示は、ICTを用いた音楽の学びの世界をさらに楽しく実現するため、「パッとなっとく、もっとワクワク」をキーワードに、「合唱」「器楽」「創作」の3つの音楽授業と、録音共有サービス、ネットワーク機器の活用などを紹介。中でも会場の人気を集めたのは、ヤマハ独自の技術を用いた音楽授業のデモンストレーションでした。これは、展示ブースに訪れた方々に生徒として参加していただき、20分の模擬授業を行うもの。授業におけるICTの具体的な使用例を提示したヤマハのデモンストレーションが始まると、ブースの周辺には多くの人々が集まりました。

 

「合唱」「器楽」「創作」の3つのテーマによるデモンストレーションは、中学校における音楽授業を想定したものです。
まず「合唱」は、混声三部合唱に編曲した『花は咲く』を題材にし、音の重なりを感じながら、自分のパートの旋律を正しく歌えるようにするという学習内容。各パートに分かれた模擬生徒さんたちにタブレット端末を配布し、合唱音取り用デジタル教材を使って旋律の音程やリズムを聴きながら覚えてもらいます。これは楽器音による各パートの旋律ガイド、ピアノ伴奏のみに加え、ヤマハが開発した音声合成ソフトウェア「VOCALOID」による歌詞を伴った「声(歌声)」で、自分のパートを再生できるのが特長。タブレットに表示される楽譜とも連動しているので、自分がどこを歌っているか見失うこともありません。さらに「歌唱自動分析評価システム」を使って、自分が歌った音程を目で見て確認する体験もしていただきました。『花は咲く』のサビの部分だけでしたが、模擬生徒さんたちも音取りが楽にできたようで、模擬授業の最後には素晴らしい合唱に仕上げることができました。その合唱はヤマハの録音共有サービス「即レコ」で録音され、受講いただいた皆さんにストリーミングでお聴きいただけるようにしました。模擬生徒さんたちからは「音が目に見える機能もあって、非常に分かりやすい」という感想をたくさんいただき、ICTならではの合唱授業を実感していただけたようです。

合唱デモンストレーション
合唱デモンストレーション

「器楽」では、ギターの模擬授業を行い、模擬生徒さんたちには実際にご用意したギターを弾いていただきました。まず、渋谷のヤマハ・エレクトーンシティにいるゲストティーチャーが、遠隔授業でデモ演奏を披露した後、ギターの音色や奏法などを説明し、生徒にギターへの興味を喚起します。次に、ギター用デジタル教材を使って、課題曲『情熱の花』に出てくるコードを練習しました。このギター用デジタル教材はお手本の動画とギターの指板(フレット)、楽譜が連動して動くことが特長。今回は2つのコードの押さえ方を学び、最後は2つのグループに分かれてリレー方式で演奏して仕上げました。ギターを触るのは初めてという模擬生徒さんたちも、ギター演奏の楽しみに触れられたひと時となったようです。

器楽デモンストレーション
器楽デモンストレーション

創作授業は実際の音楽授業の中でも展開しにくいと言われるもの。模擬授業では簡単に入力操作できるヤマハのiOSアプリ「iVOCALOID」の真骨頂が発揮されました。「iVOCALOID」は歌詞を入力し、画面上に音をタッチして並べていくだけで歌ってくれるアプリ。楽器演奏や楽譜が苦手な生徒さんでも簡単に歌作りができるのが特長です。模擬授業では事前に用意した歌詞と伴奏に合わせて模擬生徒さんたちがメロディーをつける体験をしていただきました。タブレット端末に表示されたピアノロール(※演奏する音程情報を時系列に並べた表記方法)画面に、音の高低や長さを入れていくだけでメロディーが作れるようになっており、歌詞を伴った声で再生すれば、歌詞とメロディーとの関連が不自然な所がすぐにわかり、直すのも簡単。これほど簡単に歌作りができるのか、と見学者から驚きの声も上がり、模擬生徒さんたちも初めての歌作りを楽しんでいました。

創作デモンストレーション
創作デモンストレーション

こうした3つの模擬授業を3日間で計18回行った今回の展示。初めての出展にもかかわらず、予想以上に見学の方々にお越しいただき、盛況のなか終了することができました。今回の展示で最も重視したことは、ICTを使った具体的な授業展開の例をお見せすることでした。音楽の先生方にまだICT活用への認識や理解が広まっていない現在、機器やソフトをご紹介するだけではICT導入には結びつきません。こうした模擬授業を行い、「合唱」「器楽」「創作」の3つのテーマそれぞれにICTをどのように授業へ取り込めばよいのか、具体的にイメージしていただけるよう努めました。現段階ではまだ改善しなければならない部分もたくさんありますが、多くの方々からの御意見・アドバイスを頂戴しブラッシュアップしていきたいと考えています。授業展開のあり方についても、今回提案させていただいた内容とは別の展開をご提案ができないかと模索しています。今後もさらに使いやすく、より効果的で、よりワクワクする授業展開のお役に立てるようなICTにしていきたいと思っています。

最後に、ヤマハブースにお越しいただいた方々に感謝申し上げます。ありがとうございました。

 


 

ご来場者様アンケート

 

全体について

◎ ピアノが苦手な先生でもスムーズな授業ができる&授業準備の負担が減ると感じた。
◎ 大変興味深く拝見した。楽しみながら音楽を学べるところがよい。

合唱⽤のデジタル教材について

◎ 自分の歌声を可視化できると良い復習になりそう
◎ 音程を合わせたい!という気持ちになり、練習をがんばると思う
◎ 合唱のパート練をしやすい。子ども達が自主的に歌を練習できる
◎ 基本的に歌えるところまで早く到達できそう
◎ ボーカロイドの声が思っていたより自然で驚いた。
◎ ボーカロイドの質が非常に高いと思う。

ギター⽤のデジタル教材について

◎ 映像をタブレットで確認できるので個人練習がはかどりそう。
◎ グループの中での個人フォローができる。
◎ 自分で振りかえりができる。

iVOCALOID を使った⾳楽創作について

◎ わかりやすくて簡単です。楽しいです。
◎ 音の長さを調整するのが難しかった。でも子どもはすぐ慣れると思います。

 

この記事で紹介したヤマハブースの出展概要について

 

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